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減反政策の段階的廃止と米輸入関税引き下げ 生産者への影響は?

2013-11-08

消費者の「コメ離れ」が加速し、昭和38年に1340万トンだったコメの消費量は、今年800万トンを割り込む試算もある。

平成25年11月5日のお米の関税引き下げ報道の記事のなかの文章です。

歯止めのかからない消費者のコメ離れの中にあって、5年をかけての減反政策の廃止により、農業経営の大規模化によるコストダウンで、安い外国産米に対抗しようというものです。

アメリカとオーストラリアから米の関税の完全撤廃を求められている日本政府は、米を含む農業主要五品目は撤廃に応じず日本農業を守るとしていました。

既成事実として決まっていたこととはいえ、案外早く腰折れしてしまったな~という印象です。

現在輸入に関して778%の関税を課しているおコメは、当面500%代までの引き下げとなります。
これくらいのレベルであれば、一気に輸入米が入ってくることは阻止できるとしています。

現在の課税基準でも、日本市場価格と大体同じくらいで輸入されている外国産米ですが、単純計算として、現状10㎏換算4,000円で輸入されている米は500円で、同じものが輸入が可能となるということになります。

日本政府としては、企業の新規就農も奨励して大規模化コストダウンに取り組むとしていますが、農業団体が阻止しています。

いずれにしても、生産者米価が1表10,000円を下回ると経営が赤字になるとしている小規模農家の体力がもたないのは明らかです。

一方で農林水産省が、奨励する特別栽培農産物がその地位を確立しようとしています。

節減対象農薬と化学合成肥料をできる限り削減することにより、普通栽培米とは次元の違う美味しさと安全性を達成しています。

窒素系化学肥料を削減するため、収穫量が目減りしますが本物の美味しさを求める小規模農家の集合体で、食味を上げることで消費の底上げを目指すものです。

消費者にとっては、とにかく安いおコメと、価格は何倍もしますが美味しくて安全なおコメの選択が可能な時代が近づいていると言えるでしょう。

当店は、産地、生産者、栽培履歴を明らかにした「契約栽培米」を中心に取扱しております。

米1ぐらんぷりinらんこし向山さんのお話「おコメの美味しさは品種ではない。作り方にある」貴重な言葉と思います。

そんな農家さんにとっても、今回の政策発表は少なからず影響があります。

消費者の皆さんも、食べて頑張る農家さんを応援してください~

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