無農薬・減農薬 特別栽培米販売 稲作農家栽培への取組みは?!
農薬・化学肥料の使用量を地域慣例農法から50%以上削減する米の栽培方法です。
無農薬・無化学肥料特別栽培米は有機栽培米ですが、表示には食品衛生法のJAS認証が必要です。
食味分析計や官能実食試験において、食味が確実に上がることが解っていますが、稲作農家さんの栽培への取り組みはまだまだ僅かです。
消費者にとっては、特別栽培米という言葉さえ認知されていないため、販売者としては『こだわり米』等の名称で差別化商品として販売しています。
安心・安全で美味しく出来上がることが解っているのに、生産者はなぜ栽培に取り組めないのでしょう?
米ー1グランプリ実行委員長で稲作農家の向山氏に、忌憚のないご意見を聞かせて頂きました。
農林水産省の生産者買取米価、米流通が複雑に絡みますが簡単に言うと、特別栽培米は20%程度収穫量が減収となるのに買取価格がほぼ普通栽培と同じでは採算が取れないため、取り組む生産者が少ないとのことです。
『米1グランプリinらんこし』の企画立ち上げの成果から全国レベルへランクupした、蘭越町であってしても特栽米栽培の全戸達成は出来ていないとのことです。
全国から出品される、銘柄米にあっては当然ながら農薬や化学肥料の使用方法に独自の工夫があるものばかりです。
流通関連の観点からは、北海道産米が不足気味の中にあって収穫量が減ること自体に問題があるといえます。
米生産量の全体量の40%を切るとされるJA集荷量の中にあっては、減農薬の特別栽培米などは1表300円程高く買って普通栽培米の不足分に補てんされます。
1㎏5円高く買って他のお米に混ぜられてしまうのでは、取組む栽培農家の増加など無理な話です。
向山氏の立ち上げた米ー1グランプリは、北海道の米の品質と食味を底上げし消費拡大を目的とする取り組みです。
昨年、売上金額ベースでパン業界に主役の座を譲ってしまった米業界を救うため、孤軍奮闘されています。
販売者としても、『こだわり米』をなぜお勧めするのか?を、HPお知らせページにて丁寧に説明させて頂いております。
下がり続けてきた生産者米価により、稲作従事者の高齢化が進む農業界にあって、北海道産米の品質向上によりちょっとだけ光明が見えています。
消費者の皆さんも食べて、真面目に頑張る農家さんを応援してください。
『無農薬・減農薬特別栽培米』に関するお問合せ・ご注文はHPお問合せフォームにてお待ち申し上げます。